2021年06月02日

ホットヨガのインストラクターに甲状腺異常が多い



本日 ジョニのカウンセリングに来院の 39歳女性

あきらかに 眼球突出を認めたため Basedow or Graves の 甲状腺機能亢進を疑った


前頚部の甲状腺の触診では 異常なし  HR 心拍数は 50〜60/min 掌は乾いていた 動悸もなし

ホットヨガのインストラクターを10年以上勤める

経営者から 強制的に汗をかかせる仕事をしている従業員に 甲状腺機能異常が多いから という理由で

甲状腺の機能検査を定期的に受けさせられていた


先日の甲状腺ホルモン検査で  F-T3 が低い 以外には異常は認められなかった F-T4 TSH rT3は正常範囲


ってことで 無事に 当院の美肌コースにお入りになった


ホットヨガ従事者 に 甲状腺機能異常が多い というのは 初耳だったので 症例報告させていただく


posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 12:40| フランクフルト | Comment(0) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月25日

胸腺腫の女性患者


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胸腺腫CT.jpg




ヒアルロン酸のしわ取り希望で当院初診の女性 1960年代の生まれ

実年齢より 2廻りくらい老けてみえる


カウンセリングしているうちに 日本では希少な胸腺腫 ステージ4 と専門医にムンテラされていることが判明

患者自身の話では 骨転移やリンパ節ばど 他臓器への転移はいっさいないとのこと

重症筋無力症の併発もないようだ

胸腺の腫大で心臓が圧迫され心嚢に水が溜まり水抜きが大変だったと言う

胸腺腫は肺癌などどくらべると転移しにくい比較的良性の腫瘍で、ステージ4で5年生存率35% とある


帽子をとったら頭髪がほとんど脱落 いつもはウイッグ使用らしい

美容外科でもときどき 場違いの稀な疾患の患者が来院する






posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 17:42| フランクフルト ☁| Comment(0) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月24日

看護師より歯医者の時給が安いから?歯医者が筋注@重大な事故が起きた時に 歯医者や自治体はその責任をきちんと取れるのか





看護師より歯医者の時給が安いから?歯医者が筋注


2021.5月 コロナワクチンの打ち手に歯科医を動員する自治体が出てきた

1日20万円もらっても 医師は自身の予約患者を見捨ててまで ワクチン接種には行きづらい

憧れのお医者さんごっこを公認あるいは黙認でやれて歯医者は晴れがましいだろう

だが

打ったワクチンでの副反応で被験者に重大な事故が起きた時に 歯医者や自治体はその責任をきちんと取れるのか

遺族が 筋注した歯医者、自治体を医師法違反で刑事告訴したら警察は受理せざるを得ない



背景にあるのは、歯科口腔外科という新しい分野を担う歯科医師養成 の方針が明確でないこと

それを放置してきた厚生労働省の責任も免れない


歯科口腔外科では、例えば舌がんなどの腫瘍や事故で損傷し たあごなどの治療も行う

これはそっくり耳鼻咽喉科の守備範囲と重なる

麻酔をはじめ全身について、医師と同等の高度 でダイナミックな知識と技術が必要だ

基本となる、医学部の教育カリキュラムを終了していない歯医者に 応用がきくのか ってことだ

歯医者の麻薬使用を可能にするために 医学部と歯学部を同じ6年間の教育期間にしただけ

その教育カリキュラムは医者と歯医者ではまったく異なる


形成外科医や耳鼻科医は歯医者が苦手

歯医者は形成外科、耳鼻科との合同オペに入れても術後の咬合(歯の噛み合わせ)のことばかり騒ぎ立て、うっとうしいだけ

耳鼻科と患者の取り合いをしている、目障りな存在


耳鼻科医はじめ医師が 歯医者からの患者紹介状を相手にしないのは そんな背景もある

ジョニの大学先輩の頭頸部教授もそれらを完全 無視

きちんとした医学教育を受けてない、彼らからの紹介状は信用ならないらしい



医学部の診療科にはかならず歯医者のみで構成される、歯科口腔外科が置かれる

全国の大学や公立の病院で歯科医を対象にした臨床研修が行われ、日本口 腔外科学会が専門医と認定している

診療の原則は耳鼻咽喉科や形成外科など医師との連携ということ(1996 年当時の厚生省の指針)

医師の監督と指導のもとに、歯医者は医療行為ができる つまり歯科医は看護師と同格 ということだ

実際は口腔外科認定を受けた歯科医が単独で行っ ても、「暗黙の了解」となっている


今回の特例の行政措置を複雑な思いで見つめる歯医者がいる


後編につづく





posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 12:01| フランクフルト | Comment(0) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする