2019年12月11日

ゾフルーザさっぱり売れず




さぞかし 製造・販売の塩野義製薬は真っ青だろう

昨日の友人との忘年会 大手チェーンの調剤薬局勤務の薬剤師がいたのだが・・・


新薬 ゾフルーザがさっぱり出ないらしい

やはり ニュースで話題になった、 ゾフルーザ耐性のインフルエンザ・ウイルスの出現 が相当のインパクトになったようだ


しかもゾフルーザは 薬剤耐性のインフルエンザを作り出しやすい ということまで判明


今現在 インフルでの処方 最多はイナビル それから だいぶ少なくなって タミフル  となるようだ




posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 12:49| フランクフルト | Comment(0) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月08日

グリペックR


きょうの午後 豊胸手術のカウンセリングにジョニのもとを訪ねてきたのは 25歳保育士

透き通るような白い肌 貧血気味の顔色 大きな目 身長は162cm

まあまあの容姿 きちんとメークし 盛ったら 美人さんだろう


彼女の乳房の 正面 側面の撮像を終えて 診察室へと呼び込まれた

BカップからEカップへサイズアップの希望だ


まず ジョニから患者さんへ訊くこと


いままで大きな病気をしたことはないか 投薬でのアレルギーはなかったか

通常は どーでもいいルーティンの質問なのだが 今回は違った


彼女は 『CML でした』 と ぼそっと話す

素人が 業界の略語を用いるのは珍しい

これ 慢性骨髄性白血病のこと

現在は完治という

完治というのは 5年以上再発していない ということだろう

彼女のエピソードを聞いて ジョニの亡き友 同級生の男性Tさんを思い出した


彼は 彼女と同じCML 慢性骨髄性白血病 で 亡くなっている


同じゴルフ部仲間でもあり いかにも垢抜けた、シティボーイだった

彼が慢性骨髄性白血病を発症、慢性期だったのが大学4年のとき


それから4年で還らぬ人になってしまった

2003年まで もし彼が慢性期で生存できていたら 彼が生還できた確率は80%以上だったろう


それほど 2003年、分子標的薬 グリペックRの登場はそれまでの血液腫瘍の常識を根底から覆す、新薬だった

タレントの吉井怜もこの病気から生還


病気はちょっと違うけど渡辺謙 もAML急性骨髄性白血病を1989年に発症するも 現在は完治

医学の進歩は恐ろしいほどだ


いつの時代に生まれたか で いまは寿命がぜんぜん違ってくる

ずいぶん不公平だな って思う




(引用)




グリベック(一般名イマチ二ブ)は、抗がん剤で分子標的治療薬の一つ
日本では2003年に登場

GISTで細胞の増殖に関与するチロシンキナーゼ(KITなど)という分子が異常に活性化、グリベック*は、このGIST細胞の増殖を促しているところを抑える作用がある

GISTで初めての内科的治療に使う分子標的治療薬として、しました。当初、腫瘍が進行していて手術ができない患者さんや、手術で腫瘍を完全に摘出した後に、GISTが再発した患者さんに腫瘍の成長を抑えるためにグリベックが服用されてきた

今では手術で腫瘍を完全に摘出した後に、再発のリスクが高いと予測される(高リスク)患者さんにも補助的にグリベックが使用される
http://www.glivec.jp/glivecnavi/glivec/molecule.html


2002年4月から2006年4月の間にCML489人が登録されました
観察期間7年の長期成績としては、累積奏効率は細胞遺伝学的完全奏効98%、分子遺伝学的大奏効87%が得られ、7年生存率は93%と欧米の大規模試験と同等以上の成績

https://www.jalsg.jp/treatment-results/chronic-myelogenous.html
posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 17:13| フランクフルト | Comment(2) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月14日

大腿三角


たてつづけに手術のあと 腹痛あってトイレに直行

なにやら 左の大腿部の付け根が ひくひく拍動しているのに気づく


あっ これって大腿動脈だ

大腿三角.png

大学生2年のマクロ解剖学の試験の過去問にたびたび出てきたので いまでも 覚えている 大腿三角

いわゆる、鼠径部で 鼠経靭帯 縫工筋 長内転筋に囲まれた三角形の内部に大腿動静脈と神経が通る




形成外科の研修医のとき 入院患者 20歳女性の動脈血採血をしなければならないときに

中指と人差し指で 患者の大腿動脈の拍動を確認してから その中間に シリンジの針を垂直に刺入する


すると 彼女の動脈圧で 勝手にシリンジのなかに血液が充満してゆくはず なのだが


なかなか針が動脈を貫通しない



身長157くらい 地黒だが可愛い女性患者と 採血の介助の看護師 

当然 患者は下半身 下着だけで 看護師に下半身を軽く触れられている

患者の下着 ピンクのパンツにリボンがついていて

ふたりの目線がジョニの手元に集中しているのを感じると


なにやらヘンに緊張して普段どおりの手技にならない




最後は病棟婦長まで出てきて アドバイスされたが 不発

なんか 自分のプライドが傷ついた、動脈血採血の失敗



最後は 麻酔科の当直医をポケベルで呼んで 採血してもらう

ものの5分で あっさり終了


餅は餅屋だ としみじみ悟った瞬間だ



posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 18:54| フランクフルト | Comment(1) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする