2025年03月27日
耳鼻科専門医が減っている
耳鼻科専門医が減っている
耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が直面する問題
先日 耳鼻咽喉科の60歳代の女性開業医とゆっくり話をする機会があった
耳鼻咽喉科の専門医の資格を取得後 すぐに美容外科に行く医師が続出 全国の耳鼻咽喉科医会では深刻に受け止めているらしい
耳鼻咽喉科の専門医になるためには呼吸器 咽頭喉頭 顔面神経そして嗅覚 聴覚すべてにわたって研鑽が必要 初期研修2年のあと最低4年間の専門教育カリキュラムを修了して 試験に合格しなければならない
とくに頭頸部の腫瘍や副鼻腔炎では 患部が大脳や基底核辺縁系などに近接するだめ 生命の危険に直面する
そこまで医師になって6年以上修行を重ねた耳鼻咽喉科専門医が 年収いきなり3000万円となる美容外科に簡単に転科してしまう
その方が患者を殺さない ストレスも少ない
若い女性患者が圧倒的に多い 定時に帰れてラクに稼げる ということだ
自分の家族の生活費や教育費 とくに都会で生活するには 年収3000万円でも所得税、住民税などを考えたら足りないだろう
短絡的に 耳鼻科関連の診療報酬を引き上げろ とは言わないけど
これから 高齢化がどんどん進み 言語障害 嚥下困難=食物を飲み込む力がなくなってくる 患者が多くなってきて 耳鼻科医はまったく足りない
大都市に集中する医師が問題になるが 診療科別の医師数も政府は気をつけないと この国はたいへんなことになる
日本医師会ではないが 医師数の足りない診療科の診療報酬をかなり上げて医師の転科を進めていかないとこの問題は解決できない
限られた財源の中で解決はとても難しいだろうけど
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posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 17:11| フランクフルト | Comment(0)
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