2024年12月11日
美容医療、トラブル急増 診察一瞬だった二重手術、腫れ引かず別の病院へ「甘く見ていた」2
術後、まぶたは思っていた以上に激しく腫れた。2週間ほど経った時点で、目やにやまぶしさがあり、風が目に当たると痛んだ。
状態が良くならず、1カ月後、クリニックに電話して診察を求めた。術後の診察はこれが初めてだった。院長は、手術台に座って待つ女性を部屋の入り口に立って見るなり「ああ、大丈夫」と口にした。
近くで見ずに分かるのかと不審に思い、「見てないですよね」と言うと、「見てますよ」「(目の腫れは)意識しすぎ」などと声を荒らげた。
不信感が募り、女性はその後、ネットで調べた美容医療の相談窓口に藤田医科大学ばんたね病院(名古屋市中川区)を紹介された。
昨年9月に受診し、結局、まぶたを大きく切って全ての糸を取り除き、同時に改めて眼瞼下垂の手術をすることになった。
美容医療は自由診療のため、その後に後遺症などの治療が必要になっても、同様に自由診療として全額自己負担となるのが原則だ。女性はばんたね病院での再手術でも、約35万円の費用全額を負担することになった。再手術後、症状は落ち着き、見た目も満足いくものになったという。
「(埋没法は)切らないから、と甘く見ていた」と女性は後悔する。「今になって思うと、手術内容がカウンセラーとの話で決まったり、医師の診察が一瞬だったり、おかしいと感じるタイミングはいくつもあった。そこでやめていたら」
再手術をした同院の犬飼麻妃医師によると、ばんたね病院で昨年4月に開設した美容外科には、術後に感染を起こしたり、「思っていた仕上がりと違う」「ずっと痛い」といったトラブルを訴えたりする人が受診している。「元のクリニックに相談したが対応してもらえない」という人も多いという。(続く)
posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 18:07| フランクフルト ☁| Comment(0)
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