2018年02月09日
Uffizi Gallery collections 2
Ritratto di Barbara Pallavicino
バーバラ・パラビチーノの肖像
アレキサンダー・アラルディは、1460年パルマ生まれの画家で、パルマの大聖堂にフレスコ画を描いている
代表作に、このバーバラ・パラビチーノの肖像とサンティ・セバスティアーノと笏杖など
ウフィツィ美術館から見たヴェッキオ宮殿
ウフィッツイ美術館の回廊を上がると 突如広がる、広いテラス 喫茶室も設けられている
Raffaello Sanzio: Madonna del cardellino
ひわの聖母 ラファエロ サンチオ
ダビデは、イエスに、ひわを渡す
ひわはキリストの受難の象徴とされる
ナザレ人イエスが十字架を背負ってゴルゴタの丘へと行く途中「ひわ」が救世主の頭上に舞い降り、額からイバラのトゲを抜こうとした
その時イエスの血を一滴浴び、その時から赤い斑点を身にまとうようになった と伝える
幼い予言者ダビデは小鳥の ひわを幼いイエスに手渡す
無心にぷにぷにした手を延ばすイエス 右手に祈祷書を持ち、マリアは二人の子の母のように、おだやかな慈愛に満ちたまなざしで見ている
イエスの小さな左足は、母マリアの足先の上にあり彼が霊的に聖母マリアの上に位置することを示す
未来を知らない3人の平和な時 ひわ だけが救世主の将来を暗示する
Flora by Titian
Flora は花と豊穣の女神
ティツィアーノが描く女性は、生き生きとしてやわらかく官能的でとっても魅力的
高級娼婦を描いたようだ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作 Venere di Urbino「ウルビーノのヴィーナス」1538
1534年ウルビーノ公のグイドバルド・デラ・ロヴェーレの結婚記念として制作を依頼され
絵の寓意としては夫婦愛ですが、ルネサンスのこの時代に王侯・貴族が求める主題は、やはり人間の肉体美、それも女性の肉体美
ティツィアーノは、なんとも魅力あふれるヴィーナスに仕上げた
Bacchus by Caravaggioバッカス カラヴァッジョ
光と影の魔術師とうたわれたカラヴァッジョの美しい作品。酒の神であるバッカスは成人した男性で描かれるケースが多いのですが、この作品では「若き少年の頃」とされている
Tondo Doni聖家族Michelangelo Buonarotti ミケランジェロ
ミケランジェロのパネル画(板絵)の中では、唯一完成された貴重な作品
フィレンツェではお祝い事、結婚や赤ちゃんが生まれた時に絵を描いたお盆を贈る風習があり1504年はドーニ家の夫妻が結婚した年、1507年は彼らの長女が生まれて洗礼を受けた年で この作品の作成された都市はそのどちらか ということになる
この絵の中央にグレーのラインがあって、これで世界が二つに分けられている
画面の手前側にいるのが聖家族 聖母マリアと幼子イエスとお父さんのヨセフ
グレーのラインの向こう側には裸の人たち、異教徒、つまり洗礼を受けてないキリスト教徒ではない人達。
がずらっと並んでいる
彼らと聖家族の間、真ん中の右手のあたりに小さな男の子が洗礼者ヨハネ(バプテスマのヨハネ)彼は後にイエス に洗礼を施すという大事な役割を持つ そのあたりの事情は聖書に詳しい
異教徒は、これから洗礼を受けてこちら側の聖家族のキリスト教の世界にくることを意味している
余談だが このヨハネ ヘロデ王の結婚に反対したために のちに 妻のリクエストで首を撥ねられる
「あなたが兄弟の妻を自分のものとしていることは不法です」と言い張ったことで
ヘロデヤはヨハネを恨み
酒宴で ヘロデ王が 妻になんでも欲しいものを褒美にとらせよう といったところ このヘロデヤ(サロメ)が ヨハネの首が欲しい と抜かした
Herodiasnreceiving the head of John the BAPTIST by BERNADINO LUINI
腰を抜かした王だが 言ったことをいまさらひっこめるわけにはいかず とうとうヨハネを斬首するはめになった
これは画家にとって格好のテーマで 事件にちなんだ たくさんの作品が残されている
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