2014年12月17日

遠山一行さん死去



ショパンの研究など日本の音楽評論の第一人者で文化功労者の遠山一行さんが、今月 10日、脳梗塞のため東京都内の自宅で亡くなった
92歳だった

ジョニーは渋谷駅前からタクシーで遠山氏のご自宅に伺ったことがある

年の瀬の渋滞を縫うようにノロノロ走る都バスに揺られること20分余り

奥様の慶子さんが自宅でミニコンサートを開く とのことで 招かれたのは三歳児を含む、総勢10人ほどの親しい客のみのファミリーパーティー

彼女の出迎えと、柔らかいピアノ演奏を覚えている

さほど広くない20平米ほどの洋間
まんなかに 30cm ほど窪んだ、低いステージ

ここにスタンウェイのグランドピアノ

蓋はすでに最大に開けられていた

曲目は忘れた

というか ショパンやベートーベンやらのポピュラーなものはなかった

慶子さんの自由闊達なおしゃべりが曲目の合間に

よせばいいのに 彼女の「あなたも弾いてごらんなさいな 」に調子づいて
ジョニー、ポップスを1曲、ショパンの幻想即興曲を披露 したのを覚えている

慶子さん 目をパッチリ開いてにこやかに
「タッチはいいわね」

とわたしのピアノへひとこと

指の鍛錬のために 鍵盤の重さを通常の倍にしてあったので とても弾き辛かったのを覚えている

彼女の夫とは ついぞお目にかかることはなかった

いまはもう 彼の冥福を祈るばかりだ









posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 21:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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