2013年08月27日
糖尿病とアルツハイマー病についての 一考察
日本では早くから糖尿病と認知症の相関関係が注目されていた
九州大学と福岡県久山町が共同で取り組む、疫学調査 有名な久山町研究
これによれば OGTT いわゆる ブドウ糖負荷試験(ブドウ糖75mg を服用したあとの30分〜1時間毎の血糖値を測定する検査)
これで糖尿病と判定された人を2003年まで15年間追跡調査したところ 糖尿病があるとアルツハイマー病になるリスクは健常な人の2倍であった
同様、血管性認知症では2.5倍もリスクは高かった
糖尿病の内科専門医の間では
『動脈硬化が基盤にある血管性認知症が糖尿病で多いのは合点がいくが
糖尿病とアルツハイマー病を関連つける詳しい仕組みは不明』
が定説
あまりに専門すぎて医学的常識を忘れていないか
大切な常識
糖尿病では 創傷治癒の遅延 と 感染への抵抗力低下 が起きることだ
簡単にいえば
糖尿病の人の怪我や 手術のあとの回復がきわめて遅いこと
細菌やウイルスに対して 感染しやすい つまり カゼなどひきやすい
ということ
これらは血管内皮への特異的傷害を及ぼす、糖尿病の本質からきているのではないか
最近では 『うつ病と 糖尿病との関連』をいう精神科医が現れているが それも これで説明がある程度つく
アルツハイマー病の大脳のスライスを調べ 「老人斑」の増加とインスリンの効果の低下 が関係していた
などとしているが
これは 結果論でしかない
要するに ポイントは
身体を正常に戻そうとする、創傷治癒力が 糖尿病では衰えていることが アルツハイマー病を含めた、病気になりやすさ の原因なんだろう
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