2012年12月31日

〈スペイン・ポルトガル紀行〉D三度目の トレド2012年8月21日








一日しかスペインに滞在できないなら トレドへ行け

そう どの旅行ガイドにも書いてある

で ジョニーは今回で トレド行は3回目


一度行かないバカ 二度行くバカ  となれば 三回目に行くのは 大バカ というわけだ

todaypic 20121231 very very hot
トレドはサウナみたいなカラッとした暑さ 前日は52℃だったようだ


前回のトレドは今から10年以上前

石畳の坂を登り まず街の中心 ソトゴベール広場に到着
ここから市街一周トロッコも出発する

sotogobe-ru.jpg
前回 最後にこのソトゴベール広場で飲んだのはコーラだったのを今でも覚えている 


IMG_2996.jpg
2012年8月21日の午後2時過ぎ マドリッドはアトーチャ駅を発って

todaypic20121231 security
2004年3月11日のアルカイダによるマドリードの爆弾テロのあと 乗客の手荷物検査が異様に厳しくなった 帰りのAVANTに乗り込むときの検査

話はそれるが このテロを契機に スペインはイラクへのスペイン軍派兵を中止した


todaypic 20120821 toledo plathome
直通特急Avantは するする TOLEDO駅のプラットホームにすべりこんでいく 観光客の女性たちの歓声がさんざめく 



todaypic 20121229 「パノラマ ビュー」
「パノラマ ビュー」

TOLEDO駅前でタクシー運転手に 「パノラマ ビュー」 とお願いすると ここに着く 右手の尖がり屋根は アル・カサール 左手の高い塔は 大聖堂


前回は5月の快晴下 この塔をめざしテクテク歩いてトレド旧市街を目指し 疲れたのを覚えている


todaypic 20121229 alt bridge
途中で右手に タホ川にかかる石橋




todaypic 20121229 タクシー終点

パノラマから戻りビサグラ新門まえでタクシー下車


トレド大聖堂 - 1226年にフェルナンド3世の命により建築が開始され、1493年に完成したゴシック様式のカテドラル

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大聖堂(カテドラル)正面 デカすぎてなかなかカメラに収まらない


todaypic 20121229 cathedral 祭壇

中央礼拝堂には木彫りの彫刻でイエス・キリストの生涯を表現したものがあり

todaypic 20121229 cathedral pipe

todaypic 20121231 大聖堂 パイプオルガン ベスト
パイプオルガン



todaypic 20121231 大聖堂 帽子
大聖堂の 観光客が普通に歩いている石床の上を見上げるといたるところに帽子が吊るされている

この帽子の下に持ち主の聖職者が埋葬されているのだ

お墓(大聖堂の床)の真上に帽子が吊るされているのだが、 この帽子が落ちた時に眠っている方が成仏できるみたいだ
ということはまだ成仏できない聖職者がたくさんいるってこと



todaypic 20121229 toledo cathedral グレコ 聖衣剥奪
カテドラル(大聖堂)聖具室 エル・グレコの『聖衣剥奪』1585年ころ
イエスの処刑に備えて彼の着衣を剥いで裸にしていく場面を描いたもので 昔から好んで題材にされた


「エル・グレコ」(1541-1614)というのは「ギリシャ人」という意味 本名は「ドメニコ・テオトス・プーノス」


todaypic 20121231 グレコ 聖衣 アップ
同絵のズームアップ  キリストの頭より群衆の位置が高く描かれていること(キリストに対する冒涜)マリアを3人描き込んだこと のふたつの理由から、絵の報酬の支払い拒否を大聖堂から通告され、グレコは裁判で争うが、大聖堂側から異端審問にかけると逆ギレされ、調停案(グレコが提示額の約1/3)を受け入れたという



todaypic 20121229 cathedral 天上 遠景

todaypic 20121229 cathedral 天上
天井のフレスコ画 アップ





サント トメ教会


todaypic サントトメ 自写真

todaypic 20121231 サントトメ グレコ
ネットより引用のアップ画像

この グレコの『オルガス伯の埋葬』1588年 を観るだけのためにサント トメ教会 入場料 2.5Eをこぞって払う
ほかのToledoの教会はすべて入場無料で どっさりグレコの絵があるのに 



上半分は天上界の絵でイエスを中心に聖母が左、ヨハネが右に位置し、それを聖パウロやノアやダビデやモーゼや使徒やセラフィムなどの高級天使が取り囲む

遺体を持ち上げている二人の聖職者は天国から使わされた聖アグスティン(右の帽子とヒゲの聖人)と聖エステバン(左の若い聖人) 聖エステバンの後ろの方に立つオールバックでこちらを直視している騎士がエル・グレコ


知る人ぞ知る グレコの親バカぶりが発揮されているようだ 死者を指差す小姓はグレコの息子ホルヘ・マヌエル 小姓のポケットからのぞくハンカチにはグレコのサインとムスコの誕生日の日付

だから実際にこの絵が完成した1588年よりもずっと前の年が記されている 


で 肝腎の オルガス伯 どこに埋葬されたと思う?

todaypic 20121231 墓石
なんと この絵を鑑賞しているジョニーの足元に埋葬されているのだ



todaypic 20121231 セルバンテス
ジョニーの帽子を被るセルバンテス像


Santa Cruz 教会グレコの絵画が多数展示されている しかも入場料無料だ

2013年に日本にやってくる名画も含まれ 先行公開だ




グレコ 1
グレコ2
グレコ3
グレコ4
グレコ5
「無原罪のお宿り」(聖母被昇天)(1607-1613年)パソコンで画像を整理して気づいた 

エル・グレコ展
El Greco’s Visual Poetics 
会期
2013年1月19日(土)〜 4月7日(日)
会場
東京都美術館 企画展示室  の目玉作品


Santa Cruz 教会で30点以上のGRECOの他の作品とともに 無造作に展示されていた 見張りの係員もいなかった




グレコ6

グレコ7

グレコ8

グレコ9

グレコ10

グレコ11

グレコ12

グレコ13

グレコ14

グレコ15




1350 アトーチャ駅からトレド行き発Avant
1420 トレド駅着
15Eパノラマ、アルカンタラ橋古い橋、城壁
1448 トレド観光トロッコ発
再びパノラマに到着
カテドラルにオプショナルのメンバーと共に入場
1600 カテドラル聖器室
1628 サント トメ教会5E
1754 Santa Cruz 教会 無料エル・グレコたくさんA
1805 トレド駅までタクシー 4.05E
乗る予定の18:23発電車がない
1025 トレド駅発11.5E @
1948 アトーチャ駅着
2000 地下鉄







posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 17:11| 東京 ☀| Comment(0) | 海外出張・ステイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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