2010年12月07日

銀座眼科の溝口朝雄医師を逮捕、患者にも落ち度

警視庁捜査1課は7日、業務上過失傷害容疑でレーシック手術専門クリニック、銀座眼科の元院長溝口朝雄容疑者(49)画像を逮捕した

術後患者67人が角膜感染症を発症、そのうち2人が入院していたとのこと

捜査関係者によると、同容疑者は2008年9月から09年1月、十分に滅菌されていない機器を使ってレーシック手術をし、患者数人に感染性角膜炎を負わせた疑いが持たれている。
 
同容疑者は06年8月の開院以来、滅菌用機械を1回も点検していなかった。09年1月に機械を交換した後、感染被害はなくなったという。
 
同課は角膜炎を発症した複数の患者と同眼科の機器から、同じDNA型の菌を検出。菌の感染源を同眼科と特定したようだ (時事通信、産経ほか)


2年以上前からネットの掲示板などでこの眼科でレーシック手術を受けた患者によるクレームの書き込みが殺到、社会問題になっていた

この溝口朝雄容疑者、産業医科大卒の秀才だが危機管理には疎かったようだ
毎週末かかさず医者限定お見合いパーティーに出席、あの騒ぎの最中にもナンパしまくっていたようだ



わたしが、この眼科での手術で疑問に思ってたこと


@ マイクロケラトームを使い回し していたこと

保健所は 手術機器の滅菌が不十分 で角膜感染症を起こした と指摘しているが本来 レーシック手術で滅菌するのは スパーテル(極小の平たいヘラ)とマイクロ鑷子(極細のピンセット)だけ

マイクロケラトームという、角膜の上皮を薄く切って マンホールの蓋のような切片をつくる刃物は ディスポ(使い捨て)のはず この刃物を消毒して、使い回していた としたら切れ味が 悪くなり 手術の精度はかなり落ちる


A手術機器の消毒をオートクレープで実施していること

消毒はガス滅菌が原則  水蒸気の高圧滅菌のオートクレープを使用していると、クレープが老朽化すると、死滅しない真菌やウイルスが出てくる


B この眼科の 院長は「不正乱視」を理解していなかった

術後に裸眼視力が出ない患者への、院長の説明が「もともと不正乱視だったから」
不正乱視とは レンズで乱視を完全矯正しても視力がアップしない乱視のこと

術前検査で不正乱視と判明した時点で、レーシック手術は不適応

おそらく普通の乱視の患者を、よく切れないマイクロケラトームで削って、院長は術後の「不正乱視」を作ってしまったのではないか


C患者も レーシック手術について不勉強

掲示板への書き込みには30代の患者のものが相当多い
35歳以降でレーシック手術を受けると 5年くらいで老眼になる
やっと遠くを見るのに眼鏡なしになったと思ったら すぐにメールや新聞を読むのに老眼鏡が手放せなくなる

院長は術後の老眼のことをきちんと患者に説明していないのだろう
しかし、術後の老眼くらいは素人も学習して知っておいてほしい


Dあまりに手術費用が安いのに患者が何ら疑問に思わないこと

安全はお金を出して買うものだ
この眼科の手術費用は平日なら 両眼で9万8千円


この金額で きちんとしたレーシック手術が受けられると判断した患者にも非はある
S美容外科で両眼1万円の 埋没法二重手術を受けた女の子を、別のクリニックで診たことがある
なんと、ナイロン糸の結び目が 両側とも まぶたの上に露出していた

こんなことにならないよう 患者も常に情報を集めて学習し 術前に医師に疑問に思ったことをきちんと質問することだ


それから、この眼科でのレーシック手術に失敗した患者が 角膜移植を受けたい など好き勝手を並べているが・・・

角膜移植を受けるレシピアントも 角膜の提供者ドナーも 大変な覚悟で臨んでいる
生前の尊い遺志でアイ・バンクに登録して提供された角膜を、こんな 非常識でわがままな人に移植したら提供者も うかばれまい

こんな人には こんなレーシックがお似合いなんだだろう
申し訳ない物言いだが、自業自得だ
posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 12:01| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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