2021年08月17日
中国が感謝してやまないタリバン
アフガニスタンで進攻を続ける反政府組織タリバンが2021年8月15日夜、アフガニスタンでの戦闘で「タリバンが勝利した」と宣言した
腐敗しきった、ガニ大統領率いる現アフガニスタン政府が首都カブールを無血開城
ガニ大統領は 所有する自家用車とトラック4台に現金などを積んで隣国タジキスタンに逃亡した
タリバンによる報復を恐れるアフガン政府要人たちや軍人 警察官 アメリカ軍専属の通訳も国外脱出を捜索し 首都の空港は混乱を極めている
9・11で国際テロ組織アルカイダの首謀者ビンラディンをかくまっていたとして2001年にアメリカ軍の空爆を受け、タリバン政権は崩壊
21世紀初頭からの中東での政治の混乱は アメリカの軍事介入を招き 結局 またタリバンのアフガニスタンでの政権再樹立となった
この20年間 国際世論の関心と注目はつねに パキスタン アフガニスタンに注がれた
このことは 中国にとって好都合だった
鬼のいない間の洗濯 とはまさにこのこと
着々と 東南アジアや南アジア諸国が領有権を主張する南シナ海に人工島を造設 飛行場や迎撃基地を敷設した
今回のタリバンのカブールへの進行にあたり 中国政府が タリバン政権の早期承認を打ち出しているのは 恩返し的な思惑もあると思われる