2021年03月27日

母の入院





介護つきの施設に入居中の母だが 3月24日に 定期健康診断で病院を受診したところ、有意の体重の増加が認められた

担当のスタッフから「(慢性)心不全なので 入院となりました」

と 勤務先に連絡をいただいた

受診時の 肺XPは 肺水が貯留して ホワイトアウトしたように肺野全体がまっ白だったという


IMG_2120.jpg 画像は 本人のものではない


循環器内科の医師は慌てたが 本人はケロっとしていたという


ジョニ 空き時間に 母の主治医に直電し 様子を伺った

以下 その要旨とジョニの補足的説明を加える


利尿剤は ループ利尿剤のラシックスや ダイヤモックス マンニトール グリセオールなどは使わず

Naや K イオンをださずに 水分だけを排出する、バソプレシン拮抗薬のサムスカを使用

これに 母の身体がよく反応してるので

心機能を休ませる、βブロッカーは使用せず

現在はジギ ジギタリスのみを投与



心不全 というのは 病名ではなく ポンプ機能不全 pomping failure という状態のこと


全身から 心臓に戻ってくる、血液の全量を全身にすべて送り出すことができなくなる状態のこと


心拍出量の低下による臓器の低灌流(前方障害)と臓器うっ血(後方障害)の 2 つの要素からなる

わが母の心不全の主な病態は左室の拡張不全

は左室充満が障害されたために,左室充満圧が上昇した状態とされている.

簡単にいえば,左室が硬くてひろがりにくい状態で全身から戻ってきた血液が拍出できず うっ滞した状態


いわば買い物しすぎて 持参したエコバッグに買ったものが半分しか入らない状態


入らなかったモノはバッグの外 つまり心臓から全身に送り出せなかった血液が肺などに貯留 水分が浸み出て胸水となる


ほかに 母には 心房細動 AFがある


そんな こんな で 現在は ジギタリスを投与中

入院保証金は不要

誓約書もいらない

医療費と入院の費用は 月末〆で 銀行口座への振込みでお願いします と言われた


コロナ禍で 病院の入院患者への見舞いは 制限されているが 「センセイが多忙であることは百も承知しています」とのことで

わたしが 母の面会にいくのは いつでも可能 となった



posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 15:27| フランクフルト ☔| Comment(0) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする