2020年12月21日
クリスマスは くるみ割り人形
患者の来ない 束の間の休息
診察室の机上のパソコンに JBL のスピーカーをつないで 小さなボリュームでこの曲を流す
チャイコフスキー作曲のくるみ割り人形
この時期 ジョニはベートーベンの第九 合唱つき よりも 思い出が多い
第13曲 花のワルツ (Valse des fleurs)
を聴くと 中学の時代に一足飛びで戻る
だれもいなくなった放課後の中学の校庭 下校の合図に流れてくるのが この曲だった
淡いオレンジ色に満ちた 夕焼けの中の夢の世界
寂寞とした孤独感をかみしめながら花のワルツを耳にしていた
いまの荒んでしまった心に響くのは あのころの 将来への漠然とした不安、劣等感 甘さ 少しほろ苦かった思い
それらが この曲にふれると一気にあふれてくる
少年の日の夢は違った方向からある程度 達成されたかな とも思う
あのころは税務署もセックスもなかった笑
まだピュアで 世の中にある価値観の多様性など気づく由(よし) もなかった
年末を迎えて 大きい手術を希望する患者が来院 いそいで現実の世界にもどらなくちゃ