2019年09月30日
文化統制庁に名前変えたら?
名古屋市で 愛知県知事と 名古屋市長も巻き込んだ、すったもんだ の不自由展
とうとう この展示への予算執行を決定していた文化庁が 支出を拒否してしまった
展示の性格や世論や政権の動向を見極めての いわば『後出し じゃんけん』の文化庁
一連の経緯を見れば、政府が展示内容に立ち入って交付の取り消しを決めたのは火を見るより明らか
それは、「政府の意に沿わない事業には金を出さない」との 恫喝に等しい検閲の強化だ
少女像、昭和天皇の展示画像などに不快な思いを抱く人がいるのは否定しないが、こういう形で公権力が表現活動を検閲、統制しているのは 納税者としても理解できない
その道理は、今回のトリエンナーレのあり方を検証するために愛知県が設けた委員会が、おととい公表した中間報告を読めばよく理解できる。美術館の運営や文化行政に通じた有識者、表現の自由に詳しい憲法学者らで構成された委員会
委員会での結論ー展示を中止したままでは「悪(あ)しき前例や自主規制を誘発する」のとおり これでは文化庁は文化の多様性や自由な発想の助長どころか 忖度と相互監視の負のスパイラルに陥ってしまう
それもこれも あの 安倍忖度内閣になってから 顕著になったことばかりだ
それなら いっそのこと 文化庁ではなく 文化統制庁と改名したらどうか