2019年06月04日
午後の診察室 赤ちゃんが来た!
蒸し暑くなって うっかりすると居眠りしそうな2019年6月4日 火曜日の午後
あーん あーん の赤ちゃんの泣き声が待合室にこだまして 目が覚めた
平成3年生まれのお母さんが脱毛しにカートで来院
生後6か月の女の子 生まれたときに3700gの巨大児だったらしい
妊娠糖尿病も疑われたが 出産後に血糖値はすみやかに低下
ベビーは おなかが空いたのか おむつが濡れているのか 母親がいなくなったのを察知したのか
もう20分は泣いている
生後6月を過ぎると 乳児は人見知りするようになるから
あと2人 こどもがほしい と母親は話していた
この子はきっと まわり中から祝福されての誕生だったのだろう
( ジョニは 歓迎されない赤ちゃんだったんだろうな )と ふと考えると 涙が出そうになる
生まれてきたことに感謝しろ 生きていることに感謝しろ とは言うけれど
わが母の、『私生児を産む』の決意にはただただ 父ならずとも驚き呆れるほかはなかっただろう
わたしの顔を見て ただにこにこしている彼女の、どこに秘められた強さがあるのだろうか
来週の休み、母に会いにゆこう