2015年06月14日
真ちゃんのこと
しんちゃん
幼稚園からの幼なじみ
わたしの家の近所 歩いて3分の場所
彼の祖父が書斎用に建てた小さな一戸建てに 彼は両親と生活
真ちゃんは一人っ子
幼稚園のときだけ同じクラスだった
2人して 時々同じ女の子すみれちゃんを泣かせて先生に叱られた
彼女が途中で転園したときの喪失感をいまでもジョニは覚えている
1度だけ彼に意地悪されてジョニは泣いた
同じ公立小中学校だったのだが 一度も同じクラスにはならなかった
会えば立ち話はするが いっしょに遊んだ記憶はない
長身 小さいころから 足長
ジョニよりさらに小顔で 長い睫毛
モデルにもなれるほどのイケメン
女の子よりきれいな、エキゾチックな顔立ち
彼の父親は映画雑誌の編集者
そうとうの放蕩オヤジだった
真ちゃんの母が、父の出張中 机のカギを壊してみたら 引き出しのなかには 全裸美女と抱擁の父の画像がいっぱい詰まってたらしい
彼の母親は太めでグラマラス 大きな瞳 ややタレ目、色白 柔和な笑顔がチャーミングだった
自分は覚えていないが
どうやら 彼の母親の乳を生で触っていたらしい
我が母がときどき言う
「あなたが幼稚園のとき、真ちゃんのお母さんが ね
『ジョニちゃんは わたしのところにすーっと駆け寄ってきて そーっとブラウスの下に手を忍ばせて わたしのおっぱいをさわるの
で わたしが『どーしたの、ん?』ってみつめると なんにも言わずに走っていくのよ』って笑ってたわよ〜」
我ながら 小さいときから 将来を見据えて 乳タッチをしてたのかな〜
中学で野球部のピッチャーだった彼
絵に描いたようなヒーロー
バレンタインデーのときにいっしょに下校
「ジョニ 、おすそ分してやんよ」とカバンのなかを開ければ、 彼がもらった様々なデザインのパッケージのチョコがぎっしり
モテるやつは違うな と しみじみプライドを傷つけられたジョニ
それぞれ違う高校に進学してからは 半年に1度 道をすれちがうくらいの疎遠な仲に
まもなくジョニは国立の医学部へ
彼はフリーのカメラマンに
アルミニウム製のカメラ箱を肩から下げた真ちゃんは相変わらずカッコよかった
社会人になった彼は 中古の深紅のアルファロメオを駆っていた
燃料タンクの補給キャップは壊れていて 子供にいたずらされ彼は困っていた
東京から大阪への出張のときには その車で、東名高速ではなく 国道一号をずっと走った と語る
そのほうが運転が上手くなるから という理由だった
わたしがはじめて新車を購入したときに たまたま駐車場の前を通りがかった彼が わたしの車を試運転
「いい車だね さすが名車 でも 必ず! そのうち ぶつけるよ 」
人が高揚した気分のときに ヤなことを言って 本当に嫌味なヤツだ と腹立たしかった
それから まもなくジョニは電信柱をはねるのだが・・
彼の母親の訃報を耳にしたのが15年まえ
それから数年後 真ちゃんが亡くなった と母から聞いた
先月 2015年5月 小学生のとき以来 彼の自宅の前を通りがかった
家に人の棲んでいる気配がない
家のまえの横向きの駐車スペースには 古タイヤが1本 放置されたまま
朽ちた木製の表札
真ちゃんの両親のなまえ 真 真ちゃんのつぎに女性と男性のなまえ もある
錆びた赤い郵便受けから はみ出た郵便物が数通
いちばん最新の日付は 2007年だった
だれも 8年間 この家には寄りつかなかったのか
萌えるような生命力を感じる5月
ツツジやサツキの咲き乱れるなか 彼の自宅だけはモノクロームの空間
ポツンと取り残され廃墟に
なにがあったか知らないが 諸行無情 盛者必衰 をひしひしと感じた
2015年06月12日
毎日 ホテルの予約ばっか
毎月2回 ソウルへ出張していたら
MERS中東呼吸器症候群の飛来で ソウル出張は7月からは しばらくお休みになりそうだ
でも 7月には 今年3回目の羽田ヨーロッパ線ファーストクラスで 北イタリアへ足を伸ばす予定

コルティナダンペッゾからボルツァーノをドロミテ街道を抜けていこう
コルティナで1泊ホテルを予約
モンブラン(モンテ ビアンカ)と マッターホルン(モンテ チェルビーノ)を裏側 つまり イタリア側から眺めてみたい
で翌日はミラノ トリノ経由で アオスタへ

すでに クールマイヨール1泊 チェルビニアで1泊 有名ホテルを予約した
とくにクールマイヨールの宿は 前後の日よりも80E以上安かったのでキャンセルはしたくない
で ドイツにもどるのだが

今年3回目の訪問のミラノまでは チェルビニアからバスと列車で3時間
そこからベルリンに飛ぼうか と思案中
ホテルの予約は悩ましい
BOOKING.COMが好きだけど
HAPITASのサイトでHOTELS.COMが ポイント付与率高め
HOTELS.COMであと4泊予約すると 1泊無料サービスになるし
いちおう直接 ホテルのHPをのぞいておこうか予約専用サイトよりも 10%以上 安いこともざらにあるし
なんて 悩んでいるうちにどんどん部屋はなくなってくる
で さきほどマネージャさんから
「金沢 7月 8月 2日ずつ入ってね〜」
の電話 「ホテルの宿泊代の上限はこれこれだから」
で また 国内のホテル選びで 四苦八苦
悩んでいる時間のロスを時給に換算すれば 20分悩んでいたら 宿泊代のポイント増減、値引き分など吹っ飛ぶくらい
だけど いろいろ比較して考えるのって楽しいのだ
かくして 最近 日中は 7月の北イタリア紀行の計画とホテルの予約でいっぱい いっぱい
とてもブログには手がまわらず
高須の秘蔵っ子、柏木由紀が手越と親密2ショット
も記事は書きたし ヒマはなし
2015年06月10日
なにもしない幸せ
3週間にも及ぶ、大学三年の後期試験があと2科目で終わるころ
午前2時過ぎ
気心の知れた同級生のA君と彼の自室の炬燵に入ってゴロゴロしていたときに
試験が終わったら なにをしたいか
の話題になった
ジョニは
みんなで打ち上げのコンパやりたい
と話したら
彼は
ぼーっとしたい
と 膝を抱え 壁にもたれながらつぶやく
そのときは
北九州の開業医の息子はなんと軟弱なんだろ そんなものかな
と聞き流したものだった
だが
なにもしない
変化がないように振る舞う というのは 案外骨の折れるものなのだ
憲法を改正せずに守ることがこんなに大変なこととは 思わなかった
人の心の中まで土足で上がりこんでくるような 恥知らずで強引な手法をあらゆる施策で繰り返す安倍
憲法の解釈をなし崩しに都合よく変遷させる安倍
憲法を現行の法律に合わせる
と言い放った、中谷防衛大臣
集団的自衛権が憲法学者の総意では違憲
というのを行政府が 合憲と主張
それを尻目に 街頭デモや学生運動も起きない不思議な市民たち
民主党政権も捨てたものではなかった
素人政治はそれなりに他人の意見も採り入れる素直さがあった
何よりも 市民の基本的な権利を制限しよう などとは夢想だにしなかった
経済 財政政策は安倍に任せ
それ以外は民主党に
それがいまの政治の理想かもしれない