2014年06月07日

朝日の底力を垣間見る





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2014年6月7日の朝日新聞朝刊の10面国際面

約10万人の犠牲者をしのび、平和の尊さを刻む場が、現在の緊張の緩和を探る舞台となった。ノルマンディー上陸作戦70年を記念する式典で、ロシアのプーチン大統領が、関係が冷え切っていたオバマ米大統領、ウクライナ次期大統領のポロシェンコ氏と相次いで対話した


朝日の文面はちょっと文学の香りがする


日経のそれは 干からびた刺し身 ありのままを報道するが 味も素っ気もない


日刊テレビガイド 世論誘導に必死すぎて 時に文面の主語が不明 

筆者はなにを言いたかったのかジョニが理解に苦しむことも多い 

ライターも報道したい内容を消化、理解できていないのではないか と思うときもある



きょうの朝日朝刊のこの文章だけを見ても 大学や高校の国語の入試問題に朝日新聞の記事からの引用が多いのは容易に理解できる


美しい日本語 簡潔で意味明瞭な日本語

朝日新聞 国際面の見出しに こんな素敵な文章をささっと描き下ろせる朝日の記者の筆力には唸るしかない

こんな才覚のある社員が意図せずさりげなく記事を書いているのは ちょっと凄い




posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 15:45| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | マスコミ・報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本田圭佑(ミラン)の頸部(けいぶ)手術はバセドーGrave's 病





本田 使用前.jpg
BASEDOW 発病まえ


本田 頚部1.jpg
発病後 眼球を比較↑


本田 頚部2.jpg
頚部のズーム画像




もうすぐサッカーW杯

6月7日のザンビアとの練習試合、 本田圭佑が2ゴールをあげたが
彼のプレーに往年のキレが戻らない

ゴール前 香川からのパスに瞬時に反応、シュートを打つはず のシーンでもショートパスを出す場面が多く、日本人サポーターを失望させている

ジョニは 本田は無理に出場させる必要はないと考える


彼の首の切開痕が話題になっている


あきらかに 甲状腺腫の摘出手術のあとだろう

甲状腺自己抗体によって甲状腺が瀰漫(びまん)性に腫大する自己免疫疾患(II 型アレルギー)である


2013年冬に手術をうけたはずなので 回復途上という言い訳はできない




血中のT3 T4 r(リバース)T3 の測定が大切なのだが どれも放射性同位元素を用いての、手間と費用のかかる特殊検査だ


彼がなぜトロいのか考察してみた


術後の合併症が本田の不振の原因と仮定したとき
実際に合併症が起きる確率は低いのであくまでも推測

バセドー氏病(GRAVES病)の術後合併症の副甲状腺機能低下の可能性も捨てきれない


術後8年以内に術後患者の約7〜8%に起こるといわれる

その症状として

心収縮力の低下や不整脈

手指のしびれ 全身痙攣

どれをとっても一流のサッカー選手には不利なものばかり


原因

副甲状腺は甲状腺の背側にあるので甲状腺に付着して一緒にとれてたり、温存しても血流が悪くなり、副甲状腺機能低下状態に陥ることもある



甲状腺機能低下

術後8年6ヶ月の時点でその割合は約5.6%

甲状腺機能亢進 6.5%

どっちに転んでもコントロールが大変



眼球突出が甲状腺手術後に眼球がもとに戻る という内分泌の専門医の説明を散見するが 間違い
眼窩の脂肪を摘出しない限り 眼球の突出は治らない




甲状腺腫が大きく抗甲状腺剤で治りにくい場合

甲状腺組織を2g以上残す亜全摘術、0〜2g残す準全摘術、甲状腺を全て取る甲状腺全摘術があり

一般的には甲状腺亜全摘術といって甲状腺の両側をそれぞれ約2〜3g残す手術を行い


ちなみに 甲状腺は耳鼻咽喉科、外科 どちらのテリトリーでもあり両者の患者の取り合いもよくあること

舌ガンなど口の中の腫瘍では歯科と競合 耳鼻科はけっこう患者の他科との取り合いの多い、診療科
なのだ


嗄声 しゃがれ声 これはどーでもよい

甲状腺のすぐ後側には、反回神経という、横隔膜を支配、さらには声帯をコントロールしている神経が左右1本ずつ走りこの神経を損傷し、神経麻痺が起こると、術後に声がかすれる









posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 13:16| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学・生理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする