ルーブルに2日 オルセーに丸1日かけて 今回 2014年2月 じっくり鑑賞した
日本で2014年7月からオルセー美術館展が開催されるようで その目玉作品もすべて先に現地で確認できてよかった

オーヴェルの教会 ゴッホ
この作品はとくに精神安定剤の副作用で視覚異常や幻覚さえも描き撮られているような気がする
まぁこのころにはそんな薬物はなかっただろうけど
ゴッホの作品は自画像やポール・ガッシェ医師のポートレート、自室スケッチなどとともに 一室にまとめて展示されている 最上階の印象派の結集コーナーには展示されない
1890年5月(明治4年)、精神病院を出て、パリの弟、テオを訪れてから、オーヴェル=シュル=オワーズへと移動 彼はここで人生最後の10週間を過ごし、その間にこの作品を含む作品100作以上を制作したといわれる

タヒチの女(浜辺にて) ゴーギャン
1891年、西洋文明に絶望したゴーギャンは楽園を求めてフランス領だったタヒチに渡る
そこで彼を待ち受けていたのは楽園ではなく貧困や病気だけだった
1893年フランスに戻ったが一度捨てた妻子との復縁はむずかしかった
同棲していた女性にも逃げられ、パリに居場所を失ったゴーギャンは、1895年にはタヒチに再渡航
この絵は最初の渡航の際に製作されたもの
印象派の絵は斬新で明るい作風だが 総じて作者の不幸を養分に育ったアダ花だったのかもしれない
ジャン・フランソワ・ミレー 春(1863〜1873年)
雨が上がり、射し込む日が虹をつくっている。去りつつある暗雲の向こうには青空がのぞいている
ミレーには珍しく光と 空の碧さ を描写した作品
「オレにだっていま流行りの印象派っぽいのは描けるんだぜ」 と訴えてるのか
あまりに鮮烈で斬新な目と俯角で野原を切り取り ミレーの非凡な才能を感じ取れる
総じて 春を待ちわびる農民の気持ちを表現 との教科書的な解説になりそうだ

ミレー「晩鐘」 祖母の家にこのコピーがずっと掛っていて ジョニの思い出の絵画
本物も オルセーの半地下に無造作に展示されている
暗く地味

ヴィーナスの誕生 William Bouguereau
クピードーおよびプシューケーをふくむ15人のプットと、いくたりかのニュンペーらとケンタウロスらが、ヴィーナスの到着を目撃するべくあつまっている
じつに艶めかしく肉感的なビーナスである これからジョニがブログにアップする、フィレンツェ ウフィッツィ美術館の ボッチチェリ作 ヴィーナスの誕生 をモチーフにしたのは間違いのないところと考える
1879年のサロンのために製作されローマ大賞に輝いた作品

ターバンを巻いた婦人 Lucien Levy Dhurmer
オルセーの展示絵画のなかでいちばんの美人さん
頭の上で スズメを数十匹飼育してそう

オルセーの前身がターミナル駅だったころの名残りの大時計を擁す
posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 16:39| 東京 ☁|
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美術・絵画
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