2012年09月10日
〈WBC参加を表明〉ますます大リーグにナメられる日本プロ野球選手会
開いた口が塞がらない とはこのこと
あれだけ強硬な参加拒否を何度も意思表示しながら 最後はわずかな大リーグ機構の日本側への譲歩を見返りに 日本プロ野球選手会はWBC世界野球クラシック選手権 への参戦を決議してしまった
WBCの総利益のうち 日本側の取り分はわずか13% 残りはすべてアメリカに持っていかれる
この分配率をせめて40%台にするまで戦うべきだった
当初は 江戸幕府がアメリカと締結した不平等の貿易条約に見たてられ、「押し紙」発行部数大幅水増し の読売新聞以外のマスコミもWBCへの日本チーム不参加を支持していた
日本は台湾とフィリピン イタリアと中南米だけで独自の世界大会を開く くらいの覚悟と準備をしてほしかった
これで大リーグ機構側も 日本プロ野球選手会には『常に強気』 が功を奏する としっかり学習したことだろう
WBCはオリンピックのようなエントリーによる参加型の世界大会ではない
あくまでも アゴ足つき の アメリカ大リーグが招待する形での試合なのだ
アメリカでは一般紙はおろか スポーツ紙でもWBCはまともな扱いは受けていない日陰の存在
そんなチンケな大会での日本の優勝と引き換えに イチローも松阪も通常のリーグ戦では悲惨な結果しか残せていないのは 愚かとしか言いようがない
どーでもいいことだが WBC とは うちらの業界では ワイセ 白血球のこと
(以下引用)
振り上げた拳をやむなく下ろしたというところではないか。
日本の3連覇がかかる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への不参加を決議していた労組日本プロ野球選手会(新井貴浩会長)が一転、参加を決断した。
WBCを主催するのは大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が共同出資した会社で、参加国・地域の旅費や滞在費などを負担する代わりにスポンサー権など収入のすべてを握る。
収益の配分もMLB側が66%を占め、日本の取り分は優勝しても13%というアンバランスな構造だ。
選手会は日本企業が大半を占めるスポンサー料やグッズなどの商品化権が日本野球機構(NPB)に譲渡されることを求め、今年7月の臨時大会で不参加を決議した。
だが、その後の交渉で、WBCのロゴを使用しなければ大会期間中でも日本代表のスポンサー権が認められたことや、NPBがその権利を活用するために事業担当の専門部局設置を決めたことなどを評価して撤回した。
それでもMLB偏重という大会の構造自体は何ら変わらない。
不参加決議を多くのファンが支持しただけに撤回は「腰砕け」と映るかもしれない。
大会日程の発表が迫る中、WBCに出場して世界に実力をアピールしたい選手たち、過去2回の大会で味わった感動をもう一度というファンの気持ちを考慮した末の苦渋の決断だったといえる。
(毎日新聞)