2009年02月27日

レーシック近視手術で感染症、患者にも責任あり

都心のレーシック手術専門クリニックが 一昨日、東京都品川区から業務休止の指導を受けた


術後患者67人が角膜感染症を発症、そのうち2人が入院中とのこと


2年以上前からネットの掲示板などでこの眼科でレーシック手術を受けた患者によるクレームの書き込みが殺到、社会問題になっていた


わたしが、この眼科での手術で疑問に思ったこと


@ マイクロケラトームを使い回し していたこと

保健所は 手術機器の滅菌が不十分 で角膜感染症を起こした と指摘しているが

本来 レーシック手術で滅菌するのは スパーテル(極小の平たいヘラ)とマイクロ鑷子(極細のピンセット)だけ

マイクロケラトームという、角膜の上皮を薄く切って マンホールの蓋のような切片をつくる刃物は ディスポ(使い捨て)のはず

この刃物を消毒して、使い回していた としたら切れ味が 悪くなり 手術の精度はかなり落ちる


A手術機器の消毒をオートクレープで実施していること

消毒はガス滅菌が原則


水蒸気の高圧滅菌のオートクレープを使用していると、クレープが老朽化すると、死滅しない真菌やウイルスが出てくる


B この眼科の 院長は「不正乱視」を理解していない

術後に裸眼視力が出ない患者への、院長の説明が「もともと不正乱視だったから」

不正乱視とは レンズで乱視を完全矯正しても視力がアップしない乱視のこと

術前検査で不正乱視と判明した時点で、レーシック手術は不適応

おそらく普通の乱視の患者を、よく切れないマイクロケラトームで削って、院長は術後の「不正乱視」を作ってしまったのではないか


C患者も レーシック手術について不勉強

掲示板への書き込みには30代の患者のものが相当多い

35歳以降でレーシック手術を受けると 5年くらいで老眼になる

やっと遠くを見るのに眼鏡なしになったと思ったら すぐにメールや新聞を読むのに老眼鏡が手放せなくなる

院長は術後の老眼のことをきちんと患者に説明していないのだろう

しかし、術後の老眼くらいは素人も学習して知っておいてほしい


Dあまりに手術費用が安いのに患者が何ら疑問に思わないこと

バードストライクで両エンジン停止の旅客機をハドソン川に不時着させた機長が先週、アメリカ議会で演説

「わたしの給料は5年前より4割も減少した、このことで多くの優秀なパイロットが民間航空会社を退職した   安全はお金を節減しては得られない」
と述べた


安全はお金を出して買うものだ



この眼科の手術費用は平日なら 両眼で9万8千円


この金額で きちんとしたレーシック手術が受けられると判断した患者にも非はある

ある美容外科で両眼1万円の 埋没法二重手術を受けた女の子を、別のクリニックで診たことがある

なんと、ナイロン糸の結び目が 両側とも まぶたの上に露出していた

こんなことにならないよう 患者も常に情報を集めて学習し 術前に医師に 疑問に思ったことを質問しないと


それから、この眼科でのレーシック手術に失敗した患者が 角膜移植を受けたい など好き勝手を並べているが・・・


角膜移植を受けるレシピアントも 角膜の提供者ドナーも 大変な覚悟で臨んでいる

生前の尊い遺志でアイ・バンクに登録して提供された角膜を、こんな 非常識でわがままな人に移植したら提供者も うかばれまい


こんな人には こんなレーシックがお似合いなんだだろう


申し訳ない物言いだが、自業自得だ
posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 19:38| 東京 ☁| Comment(7) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月24日

チベット大虐殺と朝日新聞 の書評を読んで

中学生のとき、読後感想文の宿題で 本は読まずに、その書評のみをさらって書き上げて満点の評価をもらった

ある意味 書評は原著以上に佳作が多い

チベット大虐殺と朝日新聞( 岩田 温)をめぐるAMAZON のカスタマー・レヴューが面白い


まず門外漢が飛びつきそうな まともに見える書評から・・・


By according to the conservative (山口県萩市) -

>朝日新聞が中国にべったりの偏向新聞であることは良く知られてますが、 特に本書は、中国によるチベット侵略に着目し、朝日の報道姿勢を糾した書です。

チベットに入植した漢民族の行為、即ち、文化破壊、僧侶の粛清、 人民に対する財産搾取など数々の人権侵害は遥かに凄まじいことが分かります

。朝日は、パレスチナ・ガザ地区におけるるイスラエルの入植問題 の報道には熱心ですが、殊中国が不利なことは一切報道しないという姿勢を貫いていることが分かります。

1949年10月1日、中国建国の日、北京 放送は、「人民解放軍は、チベット、ウイグル、海南島、台湾を含む全土を 開放しなければならない」と発表したとのこと。朝日新聞が、チベット侵略 を「解放」と称す原点がここにありました。 <


朝日新聞の論説活動を看ていると 確かにそんな気もする



だが BY  老人 の以下のレヴューを読むといかに自分が既得の概念のみで納得しがちで、騙されやすいか よくわかる




> 単なる朝日新聞叩き

本書の問題点は二点存在する。

第一に、朝日新聞のみの報道を問題にしている点。50年代から チベット「解放」を報道していたのは、朝日だけだったのか。

読売や産経、毎日等は如何に報道していたかを比較・検討して いなければ、単なる朝日新聞叩きに堕してしまう。

第二に、中国語やチベット語の一次資料を全く使ってない点。

歴史的事実の追究には、一次資料の正確な読解が必要なのは 常識以前のことだが、筆者はその努力を怠っている。

中国共産党は『人民日報』やその他のメディアで欧米のチベット 問題批判に反論しているが、その言説を分析し、再批判を加えるためには、 一次資料の新解釈は必須のものだ。...<



そのとおりだ



とにかく 朝日が左翼に偏向している、いない にかかわらず ほかの新聞社ではそんなに社の思想をめぐって 盛り上がることはない

朝日が中国ベッタリ というのは本当だろう

朝日の社員は自らの思想を鮮明にすると出世できない という


ある評価をめぐっては 好意的 批判的 双方の意見を充分吟味することが いかに大切か再認識できた


話は飛躍するが、現行の日本国憲法をよく読まずして 憲法の改変を声高に主張する方々も 憲法擁護の意見をきちんと理解してから意見を陳述してほしい

護憲勢力の論客にたいしても また同様だ

posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 15:42| 東京 ☁| Comment(1) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月22日

ネコの日の、行き倒れ女性

きょう2月22日はネコの日


ネコを飼っている家では いちばんの好物をあげる日

わたしの知人の女性宅では ネコがもらわれてきた日 と きょう2月22日 


パッ缶(プル・トップで開ける缶詰)をあけて上質なツナをふるまう


ネコは カパッという音を聞くとすっ飛んでくるという



 なんてヴァイオリニストの妙齢の女性と話をしながら 都営新宿線の新宿3丁目駅の改札ちかくを夕方 通り過ぎようとしたら 10メートル 前方で 人が いきなりパタンと倒れちゃった


崩れ落ちるように横臥している


ジーンズのズボンがずり落ちて 緑の縦縞のトランクス丸見え


太ももの内側が色素沈着していて 汚い


新宿2丁目あたりのニュー・ハーフかなっと思った



そこに若い女性2人がわらわらっと駆け寄り 倒れた人を抱き起してる



女の子が男性を介抱するなんて 珍しい と思って 現場の真横を歩いてよく見ると 



倒れているのは かわいい正真正銘の女の子だった



時間に押されていたわたしは 現場をスルーしてしまったが・・・



同行の女性に 彼女が倒れた原因を訊かれて


@T型の糖尿病でインシュリンのオーバードースによる低血糖発作か


A貧血に ダイエットのやりすぎが重なっての 脳貧血


Bクモ膜下出血 


のいずれか と思う と説明した


これで 若い女性の行き倒れを目撃するのは2度目



4年前の前回は 救急車を呼んだけど・・・



今回 手助けをしないで こんなこと言ったら 怒られるけど



脳貧血で倒れた人を抱き起こすと頭の血が下に降りてしまい さらに 意識レベルが下がり逆効果となる


だから 医師が現場に駆け付けるまでは 患者を動かさず、そっと安静にさせておくこと が肝要 



昨今 駅構内などで、苦しんでいる行きずりの乗客を目撃しても そこに居合わせた医師は、ほぼ全員が手出ししないだろう


乗客を助ければ 美談だが



もし 最悪の結末になったら まちがいなく訴訟を起こされるから・・・



いやな世の中になってきた





















  
posted by 美容外科医ジョニー Plastic Surgeon Johnny at 14:53| 東京 ☁| Comment(2) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする